光のもとで

最終章 恋のあとさき エピローグ



         【Andante】作曲:葉野えり

 枠の外には大きな世界があった。
 それぞれの世界にはそれぞれの特徴がある。
 あたたかい空気、冷たい空気、ぬるい空気、ふんわりした空気、ぴりっとした空気、湿度を多く含む空気、カラカラに乾燥した空気。
 慣れない空気には未だ身を硬くしてしまう。
 けれど、一歩踏み出したら見たことのない景色が広がっていた。
 そして、あたたかな笑顔とぬくもりを得ることができた。
 得ると同時に失う怖さも知ったけれど、「手から零れたものはまた掬えばいい」と教えてくれる人がいた。
 心に住まう闇に何度となく呑み込まれたけれど、そのおかげで光を感じることができた。
 光と闇は相対する。ふたつは共に存在するのだ。

 光のもとへ出られるのなら何もいらない、と本気で思っていた過去の自分に教えてあげたい。
 光に満ちた世界では、かけがえのない人たちに出逢えるということを。
 そんな人たちに出逢えると、その人たちと一緒に歩きたくなる。
 ほかには何もいらない、なんて言えなくなる。
 もっともっと……と希望や願望が溢れてきて、未来が明るく楽しみなものへ変わる。
 何かを得るために何かを諦めるなんてしなくていい。
 ただ、ほんの少しの勇気は必要。
 勇気を出してまず一歩。一歩前へ踏み出してごらん。
 あなたは、変われる――。



END
Update:2013/07/01  改稿:2016/04/26



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