臆病な少女が心から信頼できる友達に出逢い、初めての恋をする――
一年間の療養期間を経て、新たに高校へ通いだした翠葉。
小さいころから学校を休みがちだった翠葉は、人と一線引いて接する癖があった。
自分の身体にコンプレックスを抱え、人に迷惑をかけることを恐れ、人の中に踏み込んでいくことができない。
そんな翠葉が、一歩一歩ゆっくりと歩きだす。
初めて心から信頼できる友達に出逢い、初めての恋をする――
(全15章の長編小説です)
イラスト:涼倉かのこ様
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
イラスト:涼倉かのこ様
司の高校卒業を機に婚約をした翠葉。
もう口約束ではない、正式な婚約者――
「フィアンセ」という言葉にはまだ慣れないけれど、耳にくすぐったく響くその言葉はお守りのように思える。
でも、この言葉に甘えることなく丁寧に、関係を紡いでいきたい。
大好きな人とずっと一緒にいるために、今私にできることはなんだろう――
恋に受験に、と奮闘する翠葉を綴っていきます。
イラスト:涼倉かのこ様
こちらにはキリ番リクエストのお話が置いてあります。
リクエストいただいた設定をもとに書いているので、本編とはまったく関係のないパラレル要素を含みます。
(ご参考になるかはわかりかねますが、お話の最初に設定内容を記しております)
❖ 注意 ❖
本編とは一切関係のないパラレルストーリーであることをご了承のうえ、
お読みくださいますようお願い申し上げます。
イメージが崩れる恐れがありますので、読むか読まないかは読者様のご判断にお任せいたします。
読んだあとのクレームはご遠慮ください。
イラスト:涼倉かのこ様
こちらに置いてあるお話は、「光のもとでT」「光のもとでU」のサイドキャラの片思い話です。
「光のもとでT」「光のもとでU-April」までご覧いただいていない方が読み進めますと、ネタバレになることがございます。
1)翠葉の中学の同級生である鎌田くんの、中学から高校三年生になるまでの長い長い片思いのお話。
俺はいつ、彼女を好きになったのだろう。
そもそも、「恋」とはどこからを「恋」と呼ぶのか……。
ただひとつわかるのは、一年以上会っていない人がこんなにも気になるのは、「好きだから」ということ。
気付けば俺は高校二年生になっていて、彼女は一年遅れで超進学校に入学したと噂で聞いた。
何はともあれ、自分は「片思い中」だと思う。
それも、「高嶺の花」と言えるような女の子に――
TOP画像:葉野りるは
「光のもとで」の司、楓、湊の両親「真白×涼」の出逢いから結婚にいたるまでのお話です。
(番外編あり)
財閥のお嬢様なんていいことないわ。
お見合いから始まる恋もあるのかもしれない。
でも私は――道端に咲く花を見つけるように、河原にあるたくさんの石から特別なひとつを見つけるような、そんな恋をしたい。
会社や家、そんなものに左右されない確かなもの。
私に与えられたこの狭い世界で、私は見つけることができるかしら?
見つけてもらうのではなく、自分が見つけたい……
イラスト:涼倉かのこ様
「光のもとで」のサイドキャラ、佐野明くんの従兄妹(双子)のお話です。
生まれたときから何をするのも一緒だったマイペースなのほほん兄妹、聖(ひじり♂)と柊(ひいらぎ♀)。
十六歳の誕生日を迎えたその日の夜、ふたりは一目で恋に落ちた。
相手は王子様に女王様――!?
恋愛とは、ハチミツのように甘いものだと夢見ていたのは柊。
ハチミツほどの甘さは求めずとも、多少の甘さを期待してたのは聖。
だが――ふたりが恋した王子と女王は、「甘さ」とは無縁の「スパイス」の塊だった。
イラスト:涼倉かのこ様
サイト10周年を記念しまして、お話と音楽、イラストをご用意させていただきました!
お楽しみいただけたら幸いです!
こちらのお話は「夏の思い出」というお話として、「光のもとでU+」に加筆修正したものを掲載しております。
イラストをダウンロードできるようになっておりますので、スマホのホーム画面に設定したり、パソコンのデスクトップに表示させるなどしてお楽しみください♡
イラスト:涼倉かのこ様
「光のもとで」のヒロイン翠葉の中学時代のお友達、鎌田くんの高校の友達「水野春」くんの結婚式のお話です。
こちらの主役は「光のもとで」に出てくるウィステリアマンションのコンシェルジュ、「九頭竜新」の甥っ子にあたる「九頭竜星彦」くん(実は藤宮の生徒で翠葉さんたちと同学年)の幼馴染の恋物語です。
イラスト:羽桜様