第一章 友達 プロローグ
四角い窓から外を眺める。
真っ白な、何もかもから隔絶されたその部屋から。
窓の外には色とりどりの景色が広がるのに、部屋の中には陽の光が差し込むのみ。
それは手が透けそうなくらいの強い光。
光りが、真っ白な壁をより一層白く見せる。
白い部屋には開放感を覚えるものだけど、ここは絶望を味わえる部屋。
息が、詰まる。
もし、このあたたかな光の中を歩くことができるなら、ほかには何も望まない。
だから、私をここから出して――


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